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Infuse は優秀です。それでも Neo Video が合う人がいます。

Infuse のほうが Neo Video よりはるかに多機能です。ほとんどのコンテナとコーデックを端末だけで再生し、Dolby Vision や DTS-HD にも対応し、TMDB からポスターやエピソード画像を取得し、iCloud でライブラリを同期し、端末内のファイルのほか NAS の共有フォルダやクラウドドライブ、Plex・Emby・Jellyfin のサーバーにもつながります。今の Infuse に満足しているなら、そのまま使い続けるのがいちばんです。このページは、Infuse を使っていて同じところで毎回引っかかる方に向けて書いています。引っかかるのはたいてい、Android 版がないこと、ホームビデオのフォルダにメタデータのライブラリが邪魔になること、表示が 16:9 のクリップではなく映画ポスター向けの形になっていること、の 3 点です。Neo Video は機能の少ない地味なアプリですが、この 3 点についてはちょうど反対側の作りになっています。

Neo Video は独立したプロジェクトであり、Firecore および Infuse とは一切関係ありません。Infuse に関する記述は 2026 年 8 月 20 日時点の公開情報にもとづいており、その後変わっている可能性があります。

Infuse にあって Neo Video にないもの

先にこちらを読んでください。数が多いからです。Infuse は 3GP、AV1、BDMV、ISO、VIDEO_TS、VOB、RMVB など数十の形式を端末上でそのまま再生します。Neo Video が対応するのは MP4、MOV、MKV、AVI、WMV、FLV、TS で、端末がデコードできないファイルはサーバーが H.264/AAC に変換して配信します。Infuse Pro は Dolby Vision、HDR10+、Dolby Atmos、DTS-HD 音声にも対応していますが、Neo Video はそこを目指していません。

Infuse は SMB、NFS、WebDAV、FTP、SFTP の共有フォルダ、Dropbox、Google Drive、OneDrive などのクラウドドライブ、Plex・Emby・Jellyfin のサーバーから直接読み込めます。Neo Video がつながるのは Neo Video Server だけです。Mac、Windows、Linux のパソコンに自分でサーバーを入れて動かす前提のアプリです。

Infuse は iPhone、iPad、Apple TV に加えて Mac と Vision Pro でも動きます。コレクションやプレイリストを作れて、オープニングやエンドロールを飛ばせて、Trakt と視聴状況を同期でき、iCloud でライブラリと「続きから見る」を端末間でそろえられます。Neo Video にはどれもありません。サーバーごとに再開位置を覚えている、それくらいです。

2 つのアプリの作りが反対になっているところ

Android と Android TV

Infuse が動くのは iPhone、iPad、Apple TV、Mac、Vision Pro です。Android 版はなく、Firecore が公開している今後の機能一覧(2026 年 6 月更新)にも載っていません。家族の誰かが Android スマホや Android TV で観る環境だと、Infuse では手が届きません。

Neo Video には iPhone、iPad、Apple TV、Android、Android TV のネイティブアプリがあります。App Store で 1 回購入すれば iPhone・iPad・Apple TV で使えて、Google Play で 1 回購入すれば Android と Android TV で使えます。どの端末も同じサーバーにつながるので、リビングは Apple TV、寝室は Android TV という家でも、同じフォルダが両方に出ます。

メタデータの自動取得

Infuse はファイルを 1 本ずつ TMDB と照合して、映画・テレビ番組・その他に分けたライブラリを作ります。「Pulp Fiction (1994).mkv」や「番組名/season 1/02 エピソード名.mkv」のように、公式ガイドが勧める命名に沿ったファイルならよく働きます。一方で、ビデオカメラの録画、画面収録、講義の動画、日付だけのファイル名が並ぶドライブとは相性がよくありません。「その他」に入ったり、別の作品に照合されたりすることがあり、その直し方は Infuse 自身のガイドにまとまっています。メタデータを手で編集する、NFO ファイルを置く、フォルダごとスキャンから除外する、のいずれかです。できることはできますが、手間はかかります。

Neo Video はメタデータをいっさい取得しません。サーバーで共有したフォルダがそのままライブラリになり、サブフォルダも含めてディスク上の構成どおりに表示されます。サムネイルは動画の中の 1 コマ、タイトルはファイル名で、TMDB にもどこにも何も送りません。すでに自分なりに整理してあるなら、設定することは何もありません。逆に、ポスターやあらすじを眺めたいなら、このアプリは向いていません。

縦長ポスターか、16:9 のサムネイルか

Infuse のライブラリはポスター画像を軸に組み立てられています。公式ガイドは 1000×1500 ピクセル(2:3)のポスターを推奨し、16:9 のファンアートは補助的な画像という位置づけで、照合できなかったファイルには動画から切り出したコマを使うこともあります。映画やドラマが中心のライブラリなら理にかなった設計です。一方、16:9 のホームビデオが並ぶドライブでは、ポスター型の表示と中身の形が合わず、望む見た目にするために自分でアートワークのファイルを用意している人も少なくありません。

Neo Video の一覧は、動画から生成した 16:9 のサムネイルのグリッドです。ファイル名や長さ、解像度を読みたいときはリスト表示に切り替えられます。「犬がプールに飛び込むやつ」と「海に行ったときのやつ」を、開かずに見分けられます。

サブスクリプションか、買い切りか

Infuse は無料版に制限があり、追加の形式や HD 音声、クラウド再生を使える Infuse Pro は月額 1.99 ドル、年額 16.99 ドル、または買い切り 99.99 ドルです。Neo Video の無料版では、サーバーへの接続、全フォルダの閲覧、動画 3 本と写真すべての再生ができます。その先はストアごとに ¥900 の 1 回払いで、サーバーは無料です。Infuse にも買い切りはあるので、サブスクか買い切りかという話というより、アプリがどこまでやろうとしていて、それにいくら払うかの違いです。

同じところ

どちらもアカウントは要りません。Infuse 自体にはサインインがなく(接続先のサービスには必要なことがあります)、Neo Video はサーバーごとの任意のパスワードだけです。再生するファイルはどちらも自分の機材の上に置いたままです。Apple TV 版はどちらもネイティブアプリなので、テレビが直接ソースにつながり、iPhone の画面をミラーリングする必要はありません。

どちらも、家庭内ネットワーク上の共有やサーバーをアドレス入力なしで見つけます。Infuse は SMB や UPnP の共有を一覧し、Neo Video は Bonjour でサーバーを見つけます。Apple TV で MKV を再生できる点も同じです。そもそもサードパーティのプレイヤーを探しはじめる理由は、たいていこれです。

Infuse をやめずに試すには

2 つのアプリは同時に使えます。ファイルを置いてあるパソコンや Mac に Neo Video Server を入れ、Infuse で見ているのと同じフォルダを追加して、どれか 1 台の端末に Neo Video を入れてください。最初の画面にサーバーが出てくるはずです。出てこないときは、接続トラブルシューティングにまとめたよくある原因を確認してください。その間も Infuse はこれまでどおりの共有経由で同じフォルダを読み続けるので、映画は Infuse、ホームビデオのドライブは Neo Video、という使い分けもできます。

Infuse のままがよい場合

次のような使い方を重視する場合、いまの Neo Video は適していません。今後対応状況が変わったら、このページも更新します。

  • ファイル名を整えなくても、ポスターやあらすじ、エピソード名を表示してほしい
  • ファイルが NAS やクラウドドライブ、Plex・Emby・Jellyfin のサーバーにあり、パソコンで別のプログラムを動かしたくない
  • Dolby Vision、Dolby Atmos、DTS-HD のパススルーを使っている
  • ISO、BDMV、VIDEO_TS などディスクイメージ形式を再生する
  • 視聴状況を端末間や Trakt と同期したい
  • Mac や Vision Pro で観る

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